壁紙・クロスの耐用年数
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このページでは「壁紙・クロスの耐用年数」をご紹介しています。
壁紙・クロスは生活の中で毎日目にしますが、実は経年によって劣化する消耗品だという事はあまり知られていません。
壁紙・クロスの寿命はどれくらいなのか、そしてそもそも壁紙の寿命とはどういう事なのでしょうか?
ここでは、「壁紙・クロスの耐用年数」についてご紹介します。
壁紙・クロスの劣化原因とは?
壁紙・クロスは、新築時に張ってしまえばそれで終わりと思われがちですが、月日と共に黄ばみや剥がれ、破れが目立ってきます。
黄ばむ原因は直射日光、剥がれはクロスを壁に張り付けているのりの劣化、破れは外的要因によって起こります。
中でも、クロスが劣化する一番の要因は「収縮」です。
クロスを作る素材には、経年と共に縮む性質が含まれているので、手入れを欠かさず丁寧に扱ったとしても、いつかは壁との間に隙間ができたり、継ぎ目が開いてしまいます。
お住まいの環境によっては、一年ちょっとで縮んでしまう場合もあります。
その事を知っておかないと、「業者の施工不良だ」と勘違いしてしまいがちなので注意しましょう。
このように様々な要因によって、壁紙はどうしても経年によって劣化してしまうものです。
劣化が起こる原因は住まいによっても様々で、日当たりが変われば黄ばみの進行具合も変わりますし、小さいお子様が入ればどうしても破れたりしてしまいます。
クロスの劣化に関しては、仕方のないものとして割り切って考えた方が良いかもしれません。
壁紙・クロスの耐用年数とは?
壁紙・クロスを製造しているメーカーは日本だけでも数社ありますが、どのメーカーの製品でも耐用年数はおよそ10〜15年となっています。
それでは、耐用年数を超えたらクロスはどうなるのでしょうか?
基本的には、住んでいる本人が汚れている・破れているクロスを気にしないのであれば問題は無いと言えば無いです。
しかし、いざ張替えをしようと思った時に問題が発生します。
上述で「壁紙・クロスの耐用年数は10〜15年」とお伝えしましたが、この年数を大きく超え、劣化した状態で長期間放置したとします。
そうなると、張替え時に古い壁紙をキレイに剥がす事ができず、新しい壁紙を張ったとしても仕上がりに凹凸ができてしまう場合があります。
これはクロスだけの問題ではなく、クロスの張り付けに使われる接着剤も劣化するために起こる現象です。
接着剤が劣化してしまうと、古い壁紙を剥がす際に壁表面ごと剥がれてしまう恐れがあるからです。
壁表面を壊してしまうと、パテ埋め処理では対応できないので、下地交換まで必要となり大きな出費となってしまいます。
繰り返しになりますが、クロスは必ず劣化するものです。
ですので、壁紙・クロスを製造しているメーカー自体も張替えを前提としており、新築用ではなくリフォーム用の「リフォーム推奨品」というクロスも販売されています。
「汚れても破れても気にしない」「絶対に張替えはしない」という事でもなければ、耐用年数を迎えるまでに「ご自身が気になり出したタイミングが張替えのタイミング」と考えるのが良いでしょう。
壁紙・クロスの寿命を延ばすために
上述では壁紙・クロスの劣化原因、耐用年数についてご紹介しました。
それでは、少しでもクロスを長持ちさせるためにはどうすれば良いのでしょう?
壁紙をキレイに保つ
普段から小まめに手入れする事で、寿命を延ばす事ができます。
ホコリや塵、ジュースなどの飲食物などの汚れが付いた状態で放置してしまうと劣化を早めてしまいます。
ホコリや塵はタオルなどで拭けば簡単にとれますが、飲食物などの汚れは、汚してしまったら早めに固く絞ったタオルで汚れを吸い取るようにして拭き取りましょう。
それでも汚れが落ちない場合は、食器洗剤などの中性洗剤を薄く混ぜた水を使えばキレイにする事ができます。
中性洗剤がクロス表面に残ると変色を起こす場合もあるので、中性洗剤を使った後は水で固く絞ったタオルで拭き取りましょう。
中性洗剤以外の強い洗剤やシンナーのような有機溶剤は、クロス表面の素材を破壊するので変色が起こる事があるので使用しないでください。
室内の環境をキレイにする
部屋を閉め切った状態にしていると空気の循環が悪くなり、クロスの劣化を早めます。
窓を開けたり換気をするなどして、空気を循環させる事が大切です。
特にキッチンや浴室などの湿気が高い場所では、カビや結露もクロスの劣化を早めるので注意しましょう。
痛んだ部分は小まめに補修する
剥がれたり破れたりした箇所を小まめに補修してあげることも、クロス全体の寿命を延ばすためには効果的です。
最近ではホームセンターなどでも「クロスの部分補修キット」などが販売されているので上手に活用しましょう。
自分では難しいと思ったり、しっかりキレイに直したいという場合は、早めに専門業者に任せるのも得策です。